有名人の歌を有名人がカバーするということは、
“トリビュート”という言葉があるように、
そのオリジナルに対しての敬意が根底にある。
でも、その敬意をどのように表現するかについては、
実際、非常に困難なのではないか?
もっとも簡単なのは、オリジナルにそっくりに再現すること。
しかしそれでは、カバーする側の芸術性が表れてこない。
となると、原曲をどこまで再現し、どこまで壊すか?
そこのところのさじ加減が、リスナーの耳に叶うかどうか?
余りに壊しすぎても、一部のファン以外からは支持はえられない。
そういう意味では、今回カバーしたアーティストたちも、
随分とご苦労されたことでしょう。
この中で、(ひろし)が最も評価したいのは、
井上陽水と浜崎あゆみだ。
井上陽水も、その独特の世界観で、この世界を表現してきた。そういう意味では、宇多田ヒカルと底通する部分があるように思う。逆に言えば、宇多田自身が井上陽水の芸術性に影響を受けてきたのかもしれない。
浜崎あゆみは、(ひろし)は、普段はほとんど聴いたことがない。別に嫌いってわけじゃないんだろうが、ちょっとフィーリグが違う感じがしてた。
しかしこのカバーは、のっけから浜崎のエネルギーが、燦然とはじけていて、グッとくるものがあった。
ただ結局、このアルバムは「宇多田ヒカル」の偉大さを証明するだけのアルバムであった。宇多田ヒカルの独特の世界観は、だれもクリエイトできないし、真似できない。
16歳にして、世界のカリスマとなった宇多田。
今後も、マイペースで、がんばってほしいと思うのは、
(ひろし)おひとりさまでしょうか?
「宇多田ヒカルのうた ー13組の音楽家による13の解釈についてー」 特設サイト
宇多田ヒカル
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