2015年5月5日火曜日

「クローズアップ現代」やらせ疑惑問題はこう読め!~国谷キャスターへのメッセージ

「クローズアップ現代」やらせ疑惑に対して、NHKが報告書を公表した。
しかしこの報告書も、批判に晒されている。

この問題について(ひろし)の見解を述べたいと思う。


【(ひろし)の見解】

1,そもそも報道に、“完璧”“公正”“中立”はありえない。

全ての報道(テレビ・新聞など)は、必ず編集者の主観が入っている。番組を制作する過程で、取材は膨大な情報量になる。その全てを限られた時間・スペースで、視聴者にわかりやすく伝えるために、情報の選択が行われる。その時点で、すでに編集者の主観がはいる。場合によっては、経費節減のためにあらかじめストーリーを決めておいてそれにあわせて取材することもあるだろう。

報道とは、そういう性質を持ち合わせた存在だということを、まずは視聴者が自覚すべきだ。(ひろし)が常々言っていることは、「全ての一次情報は本当かどうか、確認のしようがない。」ということ。

この件についての解決方法の一つは、全ての情報源をHPなどで公開すれば済むことだ。しかし、これは絶対にやらないだろう。


2,NHKだけでなく、全ての組織は、自分の組織の内側に対しては、メスを入れられない。

全ての組織(当然、NHKを含む)は、組織を維持するために、“内輪の理論”を擁護する力学=自己正当化の力学が存在する。言い方を変えれば、“目的を達成するためには、多少の法令違反はやむを得ない”という精神状態だ。法令違反でさえ、軽視されるのだから、マナーとか、倫理とか、罰則のない規範などは、破ったとしても罪の意識は極めて低い。

例:警察ですら、オモテでは罪を暴く行為をしておいて、ウラでは裏金を蓄えていたという事件があった。
例:新聞社は、新聞配達員が交通ルール無視で新聞配達している現状は、“絶対”に報道しない。
など。


3,看板娘である国谷キャスターも、さぞかし断腸の思いであったでしょうが、所詮、一つアナのムジナであると言うこと。

もし国谷キャスターが、上記1,2,の内容を認識していなかったとしたら、そもそもジャーナリストではなく、単なる原稿読みだったことになる。そういう意味では、彼女の罪は小さいにちがいない。

もし国谷キャスターが、今回の事件を経てもなお、今までと同じようにクロ現に出演し続けられるとしたら、全くの確信犯であろう。

もし国谷キャスターが、少なからず自己のジャーナリズムに哲学性を追求するなら、組織から離れて客観的に組織を見ることが必要になる。




4,今回の問題も、しばらくはマスコミが騒ぐが、いずれうやむやにされる(なる)だろう。

ていうか、完璧に是正することなど、そもそも不可能だから、どこかにグレーな部分を残したまま、世論が忘却するのを待つことになる。“人の噂も七十五日”ということわざもあるとおり。


5,で、ボクらはどう報道と向き合えばいいのか?

結局、自分に都合のいいように利用すれば良い。そうするしかできない。

逆に言えば、全ての人間に客観的に正義なことなどない。
ひとり一人が自己の信念(考え)に忠実に従えば良い。様々な情報=報道は、ひとり一人が自己の信念を確立するための栄養源(=食べ物)だと思えばわかりやすいかも。いったんは口に入れてみるが、必要なものは吸収すればいいが、必要ないものは排泄すればいい。


6,最後に~国谷キャスターへのメッセージ

(ひろし)的には、国谷キャスターには、今回の事件を機にNHKを退職して、自己の信念に忠実に、ジャーナリズム活動を展開してほしい。自分の取材で、自分の言葉で、国民に、世界に語りかけてほしい。あなたならきっとできるはず。


【参照】

NHKクロ現問題 調査報告書もやらせ?

国谷裕子キャスターが番組内で謝罪 「ブローカーの活動拠点ではない」【クローズアップ現代やらせ問題】

「クローズアップ現代」報道に関する調査委員会報告(NHK)

(ふくやまひろし)

0 件のコメント:

福山コンベンション協会

スマート・ジャパン

福山市災害情報